【1月18日 AFP】トルコのシリア国境にある町キリス(Kilis)で18日、シリアから発射されたとみられる迫撃砲2発が学校近くに着弾し、少なくとも1人が死亡、3人が負傷した。

 トルコのNTVテレビは、キリスの全学校の生徒らが避難したとするハサン・カラ(Hasan Kara)市長の談話を伝えた。テレビ映像では、爆風で学校の1階の窓ガラスが粉々に砕けた様子がうかがえた。死亡した1人は学校の清掃職員だったという。迫撃砲が着弾したのは学校外の庭園だったとされる。カラ市長は「砲弾は南の方角から来たようだ」と述べた。

 人口10万人未満のキリスはシリアとの国境のすぐ北側に位置し、シリア北部アレッポ(Aleppo)県のアザズ(Azaz)とは10キロほどしか離れていない。

 このシリア側の一帯では先月、同国北部の広範な地域を制圧しているイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を巻き込んだ激しい衝突があった。トルコは、昨年を通じてこの周辺を支配し続けたISを国境地帯から追放するために努力していると述べている。(c)AFP/Stuart WILLIAMS