【1月18日 AFP】今月に死去した英国の伝説的ミュージシャン、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)さんが17日、遺作となったアルバム「★(ブラックスター、Blackstar)」の販売枚数で、生前成しえなかった全米首位の座を獲得した。

 ひそかにがんの闘病生活を送っていたボウイさんが死去する2日前の8日にリリースされた同アルバムは、米ビルボード(Billboard)が発表した14日までの週間ランキングで初登場1位となった。

 また、ボウイさんの数々のヒット曲が収録された2002年のアルバム「ベスト・オブ・ボウイ(Best of Bowie)」も4位に入り、ボウイさんは上位5位内にアルバム2枚が同時にランクインした数少ないアーティストへの仲間入りも果たした。

「★」に首位の座を奪われたのは、英人気歌手アデル(Adele)の最新アルバム「25」で、それまで7週連続で1位の座に居座っていた。

 ボウイさんは、米ポップカルチャーに対して多大な影響を与えたものの、米国では前衛的なアーティストとみなされ、英国などの欧州諸国と同じメーンストリームでの成功を達成できていなかった。(c)AFP/Shaun TANDON