【1月18日 AFP】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)は17日、「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットを太平洋(Pacific Ocean)上に浮かぶ台船に着陸させる試みに失敗した。

 だが、第1の目的であった、米カリフォルニア(California)州バンデンバーグ空軍基地(Vandenberg Air Force Base)からの打ち上げには成功。海面上昇の調査のため米仏が共同で運用する海洋観測衛星「ジェイソン3(Jason-3)」を軌道に乗せた。

 スペースXは洋上着陸の試みについてツイッター(Twitter)で、「第1段機体は無人船の目標に到達したが、硬着陸したもよう。着陸脚が壊れた」と述べた。同社によると、ロケットが着陸を試みる前に、台船の様子を生中継していたカメラとの接続が切断されたため、当時の映像は今のところ入手ができていないが、数時間以内には入手できる見込みだという。

 インターネット企業家のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)が率いるスペースXは、より安価で持続可能な宇宙飛行の実現を目指し、部品の再利用を目的としたロケット着陸の試みを続けている。

 昨年12月には、米フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)で「ファルコン9」ロケットの第1段機体を地上に着陸させることに成功した。洋上着陸はさらに難易度が高いが、同社はどんな状況でもロケットの再利用を可能とするためには必要な技術だとしている。(c)AFP