【1月16日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、レスター・シティ(Leicester City)のクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督は、昨シーズン何とか降格を免れたチームに対し、今シーズンのここまでの成功を大いに楽しんでほしいと語った。

 思わぬ快進撃をみせるフォクシーズ(Foxes、レスターの愛称)は、首位アーセナル(Arsenal)と勝ち点で並び、得失点差でわずかながら2位につけて今週末のアストン・ビラ(Aston Villa)戦を迎える。

 13日に行われたトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で1-0と勝利し、タイトル争いへの生き残りに弾みをつけたレスターだが、シーズン当初に熱狂的なファンでさえこの状況を予想はしていなかっただろう。

 昨季はナイジェル・ピアソン(Nigel Pearson)前監督の下、シーズンの大半を降格圏で過ごしていたレスターは、リーグ戦残り9試合で7勝を挙げて劇的な形で残留を果たしたが、それとは大違いのシーズンを送っている。

 敵地での一戦を前にラニエリ監督は15日、定例会見に臨み、「まだ若いチームだ。昨シーズンは残留のために戦った。下位で戦う苦しみを味わっている。今は、テーブルの上に乗ったケーキを味わっている。その差は歴然だ」と語った。

「選手たちのモチベーションを上げようと試みているが、大切なのは、正しいものの考え方をすることだ。私は、自分たちのパフォーマンスを見たい。結果は重要ではない」

「選手たちには『戦え』と言う。試合の後、どんなミスをしたかを振り返り、練習で確認する」

 アーセナルが17日に試合を控えているため、レスターは勝ち点1を持ち帰れば暫定で首位に立つことになる。

 対戦するアストン・ビラは、12日の試合でクリスタルパレス(Crystal Palace)に1-0で勝利し、19試合連続未勝利に終止符を打っている。

 イタリア人指揮官は「また厳しい試合となるだろう。トッテナム戦よりタフかもしれない」と続けた。

「ビラとの最初の試合では、どれほど勝つのが難しかったかを覚えている(前回の対戦でレスターは、0-2の劣勢から3-2の逆転を収めた)。彼らは前節の試合に勝ったことで、自信を手にしている」

(c)AFP