【1月11日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、ヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズ(Hyundai Tournament of Champions 2016)は10日、米ハワイ(Hawaii)州ラハイナ(Lahaina)のカパルアGCプランテーションコース(Plantation Course at Kapalua Golf Club)で最終日が行われ、ジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)が通算30アンダーで優勝を飾った。

 22歳のスピースは、7バーディー1ボギーの6アンダーで最終日を締めくくると、2位に8打差をつける圧巻のスコアでPGAツアーで7勝目を挙げた。通算30アンダーは、コース歴代2位の記録になる。

 2016年に入って初の優勝を果たしたスピースだが、昨季はメジャー2大会を含む5つのタイトルを獲得し、名実ともにナンバーワンに君臨していた。

 昨年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2015)と全米オープン選手権(2015 US Open Championship)を制しているスピースは、「非常に満足している」と語り、「1週間を通して気分が良かった。3週間の休日を過ごしているような気分だったし、昨年やってきたことをそのまま再現しただけだ」と続けた。

「それが今週はうまくいって、ゲームの全パーツが機能していた」

 前回覇者のパトリック・リード(Patrick Reed、米国)が通算22アンダーの単独2位に入り、さらに1打差でブルックス・コエプカ(Brooks Koepka)とブラント・スネデカー(Brandt Snedeker)の米国勢が並んだ。

 リッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)が、通算20アンダーで単独5位に入賞した。

 スピースはこの優勝で、23歳の誕生日を前にツアー7勝を挙げたタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)と肩を並べることになった。ツアー歴代トップは、1928年からの2年間で14勝を達成したホートン・スミス(Horton Smith)氏となっている。

 23歳の誕生日まであと半年残っているスピースだが、メジャー通算14勝のウッズと比較されるのは、恐れ多いとコメントした。

「彼には到底及ばない。比べる理由がないと思う。騒ぐのは早すぎる。タイガーが成し遂げたことを、誰かが再現するとは思えないよ」

「そういう集団に仲間入りできたことはうれしい、殿堂入り選手に肩を並べるのもね。子どものころからのあこがれだった」

 世界ランク2位のジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)は、通算15アンダーの10位タイだった。また、昨年の全英オープン(The 144th Open Championship)覇者ザック・ジョンソン(Zach Johnson、米国)は、通算11アンダーの21位タイだった。(c)AFP