【1月9日 AFP】(更新、写真追加)米東部ペンシルベニア(Pennsylvania)州フィラデルフィア(Philadelphia)警察は8日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支持者が、盗んだ銃を使って警官に対して少なくとも11回発砲して重傷を負わせたと発表した。

 重傷を負ったのは同市警察官のジェシー・ハートネット(Jesse Hartnett)氏(33)で、警察車両に乗っていたところ至近距離から銃で撃たれ、うち3発が腕に当たった。銃は2013年10月に警察から盗まれたものだった。

 同市警察のジェームズ・クラーク(James Clark)警部は、「容疑者はISへの忠誠を誓い、アラー(Allah)の神を信奉し、この行為を実行するようお告げを受けたと話している」と記者会見で明らかにした。

 リチャード・ロス(Richard Ross)同市警察本部長は、銃撃されたハートネット氏が負傷で済んだことについて「非常に驚いている」と語り、記者団に対し「彼はかなりの重傷を負っている」と付け加えた。

 警察官歴5年のハートネット氏は応戦し、撃たれた容疑者は逃走を試みたがすぐに逮捕された。

 警察によると逮捕されたのはエドワード・アーチャー(Edward Archer)容疑者(30)。同容疑者には前科があるが、今回の事件が単独の犯行だったのか、共犯者がいたのかは明らかになっていない。(c)AFP