【1月8日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)の倫理委員会は7日、賄賂を受け取ってロシア人選手のドーピング違反を隠ぺいしたとして、元ロシア陸連(ARAF)の会長で、IAAFの財務責任者だったワレンティン・バラフニチェフ(Valentin Balakhnichev)氏、前会長の息子であるパパ・マッサタ・ディアック(Papa Massata Diack)氏らを永久追放処分にすることを発表した。

 このほかには、ロシア人の元コーチ、アレクセイ・メルニコフ(Alexei Melnikov)氏が永久追放となり、世界反ドーピング機関(WADA)の元責任者であるガブリエル・ドレ(Gabriel Dolle)氏が5年間の資格停止の処分を受けた。

 倫理委員会は3人の永久追放について、「これよりも軽い処分では、違反の深刻さに見合わない」とコメントしている。

 バラフニチェフ氏とディアック氏、メルニコフ氏には、1万5000ドルから2万5000ドル(約180万~300万円)の罰金も科された。

 パパ・マッサタ・ディアック氏とその父親であるラミーヌ・ディアック(Lamine Diack)元IAAF会長、そしてバラフニチェフ氏は、ドーピング違反を公表しない見返りに数百から数千ドルを受け取っていたとして、フランス警察の捜査対象となっている。(c)AFP