■現生鳥類の行動との類似性も

 この化石化した痕跡は、一部の現生鳥類が残すものに似ており、進化の関連性を解明した最近の研究の裏付けとなっていると、論文は指摘している。

 例えばニシツノメドリは、繁殖に至るまでの期間に、地面をひっかいて同じようなくぼみを作る。また、体の大きさが一部の小型恐竜にかなり近いダチョウも同様の浅いくぼ地を作り、そこを巣作りに用いる。

「地面にくぼ地を掘る求愛儀式を用いる現生鳥類は通常、最終的な営巣地の近くでそれを行う」とロックリー氏はコメントした。

「そのため、化石化した痕跡の証拠は、大昔に『発情』した恐竜たちが繁殖して近くに巣を作るためにここに集まったかもしれないことの、非常に興味深い手掛かりを提供している」(c)AFP/Marlowe HOOD