【1月5日 AFP】米テキサス(Texas)州で、異常な吹雪のため少なくとも1万5000頭の乳牛が死んだことが分かった。地元の酪農業組合が4日、明らかにした。各農場では、ほぼ2日間にわたって搾乳作業ができない状況が続いたという。

 テキサス州北部では昨年12月26日、猛烈な冬の嵐に伴う豪雪に見舞われた。雪はやんだが、酪農家らはいまだ被害の全容を把握できていない。

 テキサス州では乳牛の放牧が一般的で、突然の吹雪に、牛たちを牛舎に入れる作業が間に合わなかった。

 テキサス酪農業組合(Texas Association of Dairymen)は、今回の吹雪で州内の成乳牛の約10%が死んだとみているが、子牛や若い雌牛の被害はまだ不明。大量の死骸の安全な処理が、今後の大きな課題となっている。

 また、生き残った乳牛も、その多くの牛乳生産量が今後数か月にわたって減少する可能性が高い。乳牛は1日に2回の搾乳が普通だが、道路状況が悪いことや吹雪が続いたことから、およそ2日にわたって搾乳ができなかった牛もいた。(c)AFP