【1月2日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)にある外国人に人気のフランス料理店で1日、旧支配勢力タリバン(Taliban)による自動車を使った自爆攻撃があり、地元警察当局によると2人が死亡、15人が負傷した。

 狙われたのはアフガニスタン人が経営するフランス料理店「ル・ジャルダン(Le Jardin)」で、大きな爆発音の後、建物は炎上した。バラの咲く大きな庭園を擁するこのレストランは、外国人や裕福なアフガニスタン人に人気が高い。

 アフガニスタン政府は12月31日、タリバンとの和平交渉を目指してパキスタン、米国、中国との4者会談を今月11日からパキスタンで開催すると発表したばかりだった。タリバンによるとみられる攻撃は、カブールでは1週間で2回目。

 カブールにあるイタリア系の救急病院がマイクロブログのツイッター(Twitter)に投稿したところによると、死者には12歳の男児が含まれる。

 タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はツイッターで、自爆攻撃により外国人数人を殺害したと発表した。ただし、タリバンは政府や外国人を標的とした攻撃では死者数を誇張する傾向がある。

 カブール警察当局は事件後、現場付近の一斉捜索で容疑者1人を拘束し、タリバンは敷地内に侵入できなかったと発表した。ル・ジャルダンは、外国人駐在員に人気の市内のレストランの中では警備が厳重で、中に入るには複数の扉を通らなければならず、無線を装備した武装警備員が何人も常駐している。(c)AFP/Mushtaq MOJADDIDI