【1月1日 AFP】フィリピン当局は1日、新年を祝う爆竹の爆発などで2人が死亡、数百人が負傷したと発表した。

 フィリピンでは12月の祝祭シーズンに人々が爆竹を鳴らしたり空に向けて銃を撃ったりして派手なお祝いをする。保健当局によると花火で380人、流れ弾で4人が負傷した。

 消防当局がAFPに語ったところによると、首都マニラ(Manila)のスラム街で1日未明、火の付いた爆竹が原因で火災が発生し、火はたちまち広がった。

 市の災害当局者はAFPに対し、この火災で木やボール紙でできた粗末な小屋が焼け、3000人が自宅を失ったと説明した。

 現場にいたAFPのカメラマンは、パニックになった住民が泣きながら衣類や家財道具を手に、燃え上がる自宅から逃げ出していたと証言した。男性たちはバケツに汲んだ水で必死に火を消し止めようとしていたという。男性の多くは前夜のお祭り騒ぎで飲んだ酒の酔いがさめていなかった。

 市当局者によると、65歳の女性が自宅が焼け落ちるのを見ていたところ、心臓発作を起こして死亡した。(c)AFP