【12月31日 AFP】トルコ警察は30日、首都アンカラ(Ankara)で大みそかに行われる新年祝賀行事を狙った自爆攻撃を計画していたとして、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のメンバー2人を拘束した。

 欧州では、年末年始を狙った攻撃に対する警戒が強まっている。ベルギーではイスラム過激派とされる2人が拘束され、ロシアでは「赤の広場(Red Square)」の封鎖が決まった。

 匿名でAFPの取材に応じたトルコ当局者は、拘束された2人について「ISへの所属が疑われており、新年にアンカラで攻撃を行うことを計画していた」と語った。2人はトルコ人と伝えられている。

 民間テレビ局NTVによると、2人は警察の対テロ捜査班によってアンカラ郊外のママク(Mamak)地区で拘束された。アンカラ県知事室によると、2人は標的の候補地の下見をしていたという。

 国営アナトリア(Anatolia)通信は検察当局からの情報として、2人はクズライ(Kizilay)広場で攻撃を計画していたと報道。同広場での標的は2か所で、1つ目は大型ショッピングモール前、2つ目はパブの密集する路地だった。

 アンカラ県知事室によると、警察はさらに、自爆ベストや金属の玉を詰めた爆弾、爆弾の材料が入ったリュックサックを押収したという。(c)AFP/Fulya OZERKAN