【12月26日 AFP】ナイジェリアのムハンマド・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は25日、同国南東部のガス工場で24日に起きた大規模な爆発で「数十人」が死亡したと発表した。

 爆発は24日の正午頃、南東部の工業都市ネウィ(Nnewi)のガス工場で発生。火災が数時間続き、工場周辺の建物や車も炎上して、市内は黒煙に包まれた。現場では崩壊したがれきの下敷きになった遺体が発見された。

 ナイジェリア国家危機管理庁(NEMA)によると、ガスで火勢が増し、工場周囲にまたたく間に延焼。「ガス管から300メートル以内の植物は全て焼失し、400メートル離れたところにある家屋や重機にも被害が出た」という。

 NEMAでは、これまでに確認された死者は4人だが、遺体が跡形もなく焼失した行方不明者がいる恐れがあると指摘した上で、現在のところ不明者の問い合わせはないとしている。

 爆発の原因については複数の情報があるが、当局による説明はまだない。クリスマスの祭事に使う調理用ガスを集まった購入客のために下ろしていたトラックが爆発したという地元報道がある一方、ガス漏れを起こした貨物を廃棄したところ爆発したとの情報もある。

 キリスト教徒が多数を占めるネウィは、車両部品売買が盛んな工業都市として知られている。ナイジェリアはアフリカ最大の産油国で、国家予算の大部分を石油から得ている。(c)AFP/Stephanie FINDLAY