【12月24日 AFP】アフガニスタン南部のヘルマンド(Helmand)州が、旧支配勢力タリバン(Taliban)の攻勢によって陥落する恐れが出ている。タリバンは23日までに、アヘン生産の中心地である要衝地区サンギン(Sangin)の大部分を掌握。英軍は1年2か月ぶりに同地域へ部隊を展開し、アフガン政府も援軍の派遣を急いでいる。

 政府軍を攻囲したタリバンは数日にわたって激戦を繰り広げた末、20日にサンギン地区の前線を突破。逃げ出した住民によると、同地区中心部まで侵攻したタリバンは、拘束した兵士を次々と処刑している。同州の全14地区のうち、2地区以外はタリバンが実効支配したり、激しい攻勢をかけたりしている状態にある。(c)AFP