【12月22日 AFP】インドのウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で、12年前に殺害された男性の息子が、父親殺しの犯人を殺害し、復讐(ふくしゅう)の時を待った年数に相当する12の部分に分けて遺体を解体したと自供した。

 22日の現地報道によると、アラム・カーン(Alam Khan)容疑者は12歳だった2003年、自分の父親が家族ぐるみの付き合いの友人の1人に殺害されるのを目撃した。以来、ひそかに復讐を計画していたが、先週、父親を殺した相手というモハマド・ライス(Mohammad Rais)容疑者を飲みに誘って自宅に招き、ついにその機会を得た。

 逮捕後、カーン容疑者は報道陣に対し、ライス容疑者を酔わせた後、ナイフで刺し殺し、ハンマーと弓のこで遺体を解体したと語った。さらに協力者1人と一緒に解体した遺体をプラスチック製の袋に詰め、川に投げ捨てたという。袋は川岸に打ち上げられたが、警察がライス容疑者の身元を確認できたのは、胴体部分にあった手術痕のみからだった。

 ライス容疑者がカーン容疑者の家を訪問したのを見ていた目撃者の証言を元に、カーン容疑者は逮捕され、その後すべてを自供した。現地紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)によれば、カーン容疑者は「音楽をめいっぱいのボリュームで流し、遺体を12個に切り分けた」と話したという。

 カーン容疑者は、父親を殺した人物について誰にも話したことがなく、復讐という「夢を実現するため」12年間待っていた。「やり遂げて幸せだ」とも語ったという。(c)AFP