■世界の5分の1を生産

 ボレルさんは、ジンの香りづけの主体となるジュニパーベリー(セイヨウネズの実)に客たちが好みのハーブやフルーツを加え、思い思いのジンを銅製の蒸留器で造ることができる「ジン・クラブ」を毎週開催している。

 家に20種類のジンがあるというマーク・バトラーさん(50)は、自分の誕生日を祝うためにジン造りのクラスに参加した。半年前にジンが好きになったばかりだというジェイソン・チューインズさん(45)は、「さわやかなテイストが好き」だと話していた。

 米調査会社ニールセン(Nielsen)によると、英国のジン市場の規模は現在、3億4500万ポンド(約612億円)だが、小規模な醸造所の「クラフト」製品の流行もあり、今後さらなる成長が見込まれるという。

 英国のワイン・スピリット協会(Wine and Spirit Trade Association)は、金額ベースの売上高が過去2年で18%増加し、世界のジンの5分の1を生産している国内の業界の発展促進に向け、税制面で優遇措置を求めている。(c)AFP/Naomi O'LEARY