【12月21日 AFP】イスラム教の戒律に適合したマレーシア初の航空会社ラヤニ・エア(Rayani Air)が20日運航を開始し、第1便が首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)からリゾート地ランカウイ(Langkawi)島に飛行した。地元メディアが伝えた。

 機内食は全てイスラム法で合法とされる「ハラール」で、アルコール飲料は一切禁止。

 同社の社長によると、イスラム教徒の客室乗務員はヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)の着用が義務付けられ、非イスラム教徒の乗員にもきちんとした服装が求められている。離陸前には祈祷(きとう)も行われる。

 マレーシア紙スター(The Star)は、同社長が「われわれは関係当局の指針に基づいてイスラム法に適合するマレーシア初の航空会社です。これはわが社の誇りです」と語ったと報じた。

 アラビア語で「許された」などの意味を持つハラールの概念の下で、豚肉とその副産物、アルコール、イスラム教の手順に沿って食肉処理されていない動物はすべて「ハラーム」つまり禁止されている。

 ハラールの基準は、動物由来原料を含む可能性のある化粧品などの製品や、その製造・保存状況にも適用される。(c)AFP