【12月18日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンバーナーディーノ(San Bernardino)の福祉施設で今月初めに発生し14人が死亡した銃乱射事件で、地元司法当局は17日、実行犯の夫婦が使用したアサルトライフルを購入したとされる男を逮捕・訴追したと発表した。

 男は、当局の捜査に協力していたエンリケ・マルケス(Enrique Marquez)容疑者(24)。同事件をテロとして捜査している米連邦捜査局(FBI)の特殊捜査官によって逮捕された。

 事件の実行犯とされるサイード・ファルーク(Syed Farook)容疑者の元隣人で長年の友人でもあったマルケス容疑者は、ファルーク容疑者と共謀して2011年と12年に攻撃を企てた罪で訴追された。この計画は実行に移されることはなかった。

 マルケス容疑者はまた、米国生まれのファルーク容疑者と、その妻でパキスタン出身のタシュフィーン・マリク(Tashfeen Malik)容疑者が2日の乱射事件で使用したアサルトライフル2丁を非合法に購入した罪や、ファルーク容疑者の親族と偽装結婚をし入国管理当局を欺いた罪でも訴追された。

 一方、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は17日、事件後で3度目となるテロ対策に関する演説を行い、テロの脅威を示す「信頼できる情報」は今のところないとして、国民に安心するよう呼び掛けた。

 またオバマ大統領は、マリク容疑者が米国への入国手段として用いた「フィアンセ(婚約者)ビザ」と呼ばれるK-1ビザの制度の見直しを指示。これにより、ソーシャルメディア投稿内容の監視や、身元調査や面接審査が強化される可能性がある。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT