【12月16日 AFP】開催中の15クラブW杯(2015 FIFA Club World Cup)で、史上最多となる3度目の大会制覇を目指すFCバルセロナ(FC Barcelona)。そのバルセロナをけん引するリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の下でタイトルを総なめにした2009年よりも、現在のチームの方が攻撃のバリエーションが豊かだと考えている。

 今年、欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)、スペイン1部リーグ、スペイン国王杯(Copa del Rey 2014-15)、さらにはUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2015)を制しているバルセロナは、クラブW杯決勝行きの切符をかけ、17日に広州恒大(Guangzhou Evergrande、中国)との準決勝を戦う。

 来年1月には、5度目となる世界最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」をほぼ間違いなく受賞するとみられるメッシは、国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトで、クラブW杯について「大好きな大会の一つだ」と話した。

「1年をこれ以上ない形で締めくくるチャンスをくれる大会だ。こういう大会のタイトルは、クラブの歴史に残る財産になる。すごく重要なタイトルだよ」

「今年は夢のような1年だった。グアルディオラの下ですべてを勝ち取ったときには、同じことをもう一度やるのは不可能に思えた。正直に言えば、近いことをやれるかどうかすら、定かじゃなかった。でも、僕らは今ここにいる。今の僕たちに残された仕事は、今年を最高の形で締めくくって、忘れられない1年にすることだ」

 16日に行われる準決勝のリーベル・プレート(River Plate、アルゼンチン)対サンフレッチェ広島(Sanfrecce Hiroshima)の試合で番狂わせが起こらず、バルセロナも順当に勝ち上がれば、メッシは決勝で、10代の頃に自身を獲得する寸前だったクラブと顔を合わせることになる。

 意外にも、メッシが公式戦でアルゼンチンのクラブと対戦したのは過去に1度しかなく、2009年のクラブW杯でエストゥディアンテス(Estudiantes)と対戦した際に、2-1で勝利を収めている。

 一方、その2年後の大会ではブラジルのサントスFC(Santos FC)に快勝した。当時のサントスには、現在のチームメートであるネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が所属していた。

 メッシは、「ずっと(ネイマールを)見てきたけど、サッカー選手としても、人としても、ものすごく成長している。当時からすごい選手ではあったけど、今ではさらに完成度が高まった」と話している。