【12月16日 AFP】米大リーグ(MLB)の最多安打記録を持つピート・ローズ(Pete Rose)氏が15日、永久追放処分を解除しないという大リーグ機構の決定に対し、失望していると話した。

 監督時代に野球賭博へ関与したとして、ローズ氏には、1989年に球界からの永久追放が言い渡されていたが、MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは14日、この処分を解除しないことを決めた。

 74歳のローズ氏は現在、カジノなども併設されるラスベガス(Las Vegas)の複合商業施設「マンダレイ・ベイ(Mandalay Bay)」で働いている。本人はギャンブル依存症ではないと話すが、コミッショナーは、ギャンブルがいまだローズ氏の暮らしの大部分を占めていることに、良い印象を持たなかった。

 決定から一夜明けたこの日、ラスベガスで口を開いたローズ氏は、9月に会談の場を設けてくれたコミッショナーに感謝し、就任初年度で「私の処分に対して判断しなければならないという、難しい立場に置かれた」と理解を示した。

 ローズ氏は、「がっかりしている。もちろんがっかりしている。ただ、私はこれからも世界一の野球ファンだ。私は野球選手。そして野球人だ。それはこの先何があろうとも変わらない」と話した。

 また、賭博に手を染めた末、野球界から存在を抹消されたことをきっかけに、人として生まれ変わったと話している。

「ギャンブル癖を克服するため、一生懸命に取り組んできた。ここ何年かはうまく抑えられているし、今は自分をコントロールできている。どうしようもないギャンブル好きだった30年前とは違ってね」