【12月15日 AFP】米連邦航空局(FAA)は14日、小型無人機(ドローン)の国内の所有者に機体の登録を義務付ける新たな規則を発表した。登録は、2016年2月19日までに済ませる必要がある。

 発表された新規則によると、内蔵カメラなどの搭載物を含む機体重量が250グラム超から25キロ未満のドローンが登録の対象となっている。

 登録料は5ドル(約600円)だが、迅速な登録を奨励する目的で、FAAは1月20日まで登録料を免除する予定。

 アンソニー・フォックス(Anthony Foxx)米運輸長官は、声明を発表し「確かなことは、ドローン愛好家が飛行機操縦士であり、この肩書には大きな責任が伴うということ」と述べ、また「登録制度は、ドローンを安全に運用するためにユーザーと協力する機会を政府にもたらすものだ。米国の技術革新を特徴付ける安全性と責任の文化に、これらの新たな操縦士たちを迎え入れることを喜ばしく思う」と続けた。

 その安全性や想定される諸問題に懸念を示していた米当局は今年、ドローンの登録を所有者に義務付けることを明らかにしていた。

 米国内のホビー用ドローン所有者に対する飛行規則は「120メートルを超えない高度で、常に視界内で飛行させること。事前許可なしに空港近隣を飛行させてはならない」と明確だ。

 所有者は、ドローン固有の識別番号を用いた、簡単なオンライン登録システムを利用できる。登録は3年間有効。登録を行わなかった場合、最高2万7500ドル(約330万円)の課徴金が科される可能性がある。(c)AFP