【12月14日 AFP】エジプト・シナイ半島(Sinai Peninsula)で10月末に起きたロシア旅客機墜落について、エジプト政府は14日、露政府が断定したような「テロ攻撃」の証拠は依然としてないと発表した。

 ロシアの旅客機は10月31日にシナイ半島沿岸のリゾート地、シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)を離陸した直後に墜落し、乗客乗員224人全員が死亡した。事件後、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、機内に爆弾を持ち込んだと発表した。

 ロシア当局は11月17日、墜落は機内に持ち込まれた爆発物によって引き起こされたと発表した。航空専門家らも一致した見解を示している。

 しかし、エジプトの調査を率いるアイマン・モカデム(Ayman el-Mokkadem)氏は声明で「これまでのところ、違法な干渉またはテロ行為を示す情報は何も受け取っていない」と述べた。(c)AFP