■初のプラズマ、0.1秒間持続

 マックスプランク研究所が発表したプレスリリースによると、幅16メートルの装置内で、出力1.8メガワットのレーザーパルスで加熱されたヘリウムガス1ミリグラムから生成された初のプラズマは、0.1秒間持続し、温度が約100万度に達したという。

 同研究所のチームは次に、プラズマの持続時間の延長と、プラズマを生成する最良の方法の解明を試みる予定だ。来年には、使用する原子をヘリウムから、研究の本来の目的である水素に切り替えたいと考えている。

 ベンデルシュタイン7-Xでは、エネルギーの生成は行われない。

 同装置は、プラズマを30分間持続させることを目指している。これは、核融合技術の継続的な運用が可能であることの証拠とみなされる。(c)AFP