【12月10日 AFP】シリア反体制派は10日、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領政権との間で12月初めに成立した停戦合意に従い、中部ホムス(Homs)で掌握していた最後の地区から撤退を開始した。これにより、同国第3の都市の全域を政権が支配下に置くことになる。

 ホムスは、かつて「シリアの革命の都」との異名を取った反体制派の牙城だった。政府軍の激しい砲撃が続く中で3年にわたる包囲を耐え抜いた反体制派の戦闘員やその家族ら2000人は、ホムス・ワエル(Waer)地区から退去し、反体制派が支配する別の地域へ移ることになる。

 サウジアラビアでは、アサド政権との協議に向けて足並みをそろえるため、幅広い反体制派勢力が参加して会合が開かれている。(c)AFP/Maher Al Mounes