【12月12日 AFP】15-16フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは11日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)でアイスダンス・ショートダンス(SD)が行われ、カナダのケイトリン・ウィーバー(Kaitlyn Weaver)/アンドリュー・ポジェ(Andrew Poje)組が首位に立ち、大会連覇へ向けて盤石のスタートを切った。

 スケート・カナダ(Skate Canada International 2015)とロシア杯(Rostelecom Cup 2015)を制しているウィーバー/ポジェ組は、ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss II)のワルツとポルカに合わせて演技を披露し、今季最高の72.75点をたたき出した。

 世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)で銀メダルを獲得した米国のマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組は、71.64点の僅差で2位、2014年に世界フィギュアを制したイタリアのアンナ・カッペリーニ(Anna Cappellini)/ルカ・ラノッテ(Luca Lanotte)組は、70.14点で3位につけ、12日のフリーダンス(FD)に照準を定めている。

 バルセロナで大会連覇を目指している26歳のウィーバーは、「すべての演技にとても満足しています。バルセロナに戻れたことが本当にうれしく、懐かしい気持ちです。観客の皆さんがずっと応援してくれているのを感じます」とコメントした。

 一方、昨年大会でウィーバー/ポジェ組に後塵を拝し2位に終わったチョーク/ベイツ組は、FDでセルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov)の『ピアノ協奏曲第2番(Piano Concerto No. 2)』に乗せた演技に改良を加え、観客を魅了したいと考えている。

「今シーズンは、(フリーで)思うような印象を与えられていないと感じていました」と語るベイツは、チョークと共にスケート・アメリカ(Progressive Skate America 2015)で優勝し、中国杯(Audi Cup of China 2015)では銀メダルを手にしている。

「中国杯からプログラムを大きく変更しました。そのため、先月からSDはなんとなくおまけのような感じになっていました」

 カッペリーニ/ラノッテ組は、歌劇『メリー・ウィドウ(The Merry Widow)』の楽曲に乗せた演技で、ツイズルに小さなミスを犯してしまった。

 GPファイナル初出場を果たした米国のマイア・シブタニ(Maia Shibutani)/アレックス・シブタニ(Alex Shibutani)組が69.11点で4位、同胞のマディソン・ハベル(Madison Hubbell)/ザカリー・ダナヒュー(Zachary Donohue)組が66.21点で5位につけており、ロシアのエカテリーナ・ボブロワ(Ekaterina Bobrova)/ドミトリ・ソロビエフ(Dmitri Soloviev)組は65.43点で6位発進となった。

 昨季の世界フィギュアで優勝したフランスのガブリエラ・パパダキス(Gabriella Papadakis)/ギヨーム・シゼロン(Guillaume Cizeron)組は、8月の練習中に脳振とうを起こしたパパダキスの状態が安定せず、今季のGPシリーズを欠場した。

 カナダ・モントリオール(Montreal)を練習拠点にしているパパダキス/シゼロン組は、今月17~18日の仏選手権で復帰した後、来年1月にはスロバキア・ブラチスラバ(Bratislava)で開催される欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2016)、3月に米ボストン(Boston)で行われる世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2016)に出場する予定となっている。(c)AFP