【12月9日 AFP】ウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)を破り、IBF・WBA・WBOのヘビー級王者となったタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が、IBF王座をはく奪されたことがわかった。8日、英国放送協会(BBC)が報じている。

 クリチコを判定の末に破った11月28日からわずか2週間足らずで、フューリーがベルトを1つ失った。

 BBCの報道によると、フューリーの次の対戦相手は、ビャチェスラフ・グラスコフ(Vyacheslav Glazkov、ウクライナ)になることがIBFによって義務付けられていた。そこでフューリーがクリチコとの再戦を選んだため、ベルトをはく奪したとしている。

 IBFで世界戦委員長を務めるリンゼイ・タッカー(Lindsey Tucker)氏は、BBCに対して「たしかにIBFのベルトをはく奪した」とコメントしている。

「われわれの予定では、次の対戦相手はグラスコフだった。しかし、フューリーはそれを無視して、クリチコと再戦する契約書に署名したんだ」

 フューリーはこのところ、同性愛と小児性愛を混同するような発言をするなど、各所で物議を醸しており、英国の人々の反感を買うばかりか、警察が調査に乗り出す事態にまでなっている。(c)AFP