【12月9日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は8日、アロルディス・チャップマン(Aroldis Chapman)投手の家庭内暴力(DV)疑惑が浮上したため、同選手が所属するシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)とロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のトレード交渉が中断していることを明らかにした。 

 米フロリダ(Florida)州警察は、証拠不十分に加え、けが人や目撃者がいなかったことにより、チャップマンが告訴されることはないとしているが、MLBは調査を開始したと明かしている。

 MLBで競技運営の最高責任者を務めるジョー・トーリ(Joe Torre)氏は、会見で、「われわれは必要な情報をすべて収集している」とコメントした。 トーリ氏は、チャップマンの処遇に関する決定には、期限が設けられていないことを明かしている。

 チャップマンの恋人、クリスティーナ・バルネア(Cristina Barnea)さんは、同選手に首を絞められた上に壁に押し付けられたと警察に訴え、また同選手が拳銃を数回発砲したと主張している。

 Yahoo!スポーツ(Yahoo! Sports)は、チャップマンの弁護士ジェイ・ライジンガー(Jay Reisinger)氏が、「われわれは容疑を強く否認する。現時点でこれ以上のコメントはない」と語ったと伝えた。

 球界屈指の剛腕投手として知られるチャップマンは、球速101マイル(162.5キロ)以上を何度か計測しており、キューバから亡命して以来、6年間奪三振率15以上を記録している。(c)AFP