【12月8日 AFP】交流サイト(SNS)の米ツイッター(Twitter)は7日、2015年のトレンドをまとめ、今年ツイッターで最も広く共有された重大ニュースは、1月と11月に仏パリ(Paris)で起きた連続襲撃事件だったとする分析結果を明らかにした。

 ツイッターが挙げた今年の重大ニュース上位10位のハッシュタグには、パリで1月に起きた風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社襲撃事件の際に広まった「#JeSuisCharlie」(私はシャルリー)や、先月のパリ同時テロ事件の際の「#PrayforParis」(パリに祈りを)が含まれている。

 一方、米国のミズーリ(Missouri)州ファーガソン(Ferguson)やメリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)などで、警官が黒人を殺害する事件が相次いだことを受けて広まった「#BlackLivesMatter」(黒人の命は大切)というハッシュタグは社会運動を象徴するものとなり、社会的公正を求める人たちのスローガンとなった。

 ただし最もリツイートされた投稿は、英男性アイドルグループ「ワン・ダイレクション(One Direction)」からゼイン・マリク(Zayn Malik)さんが脱退した後、メンバーのハリー・スタイルズ(Harry Styles)さんがファンに感謝の気持ちを伝えたもので、72万6000回リツイートされ、74万4000人の「お気に入り」に登録された。

 また米最高裁が全米で同性婚を合法と認める判断を下した後にバラク・オバマ(Barack Obama)大統領が発信した「#LoveWins」(愛は勝つ)のハッシュタグの投稿も、約44万8000回リツイートされた。

 この他、ニュースのハッシュタグとして最も使われたのは「#jobs」(仕事)、「#Quran」(コーラン)、「#ISIS」(イスラム過激派ISの別称)、テクノロジー分野では「#iPad」(アイパッド)、「#SoundCloud」(サウンドクラウド)、「#Android」(アンドロイド)が上位に入った。(c)AFP