【12月7日 AFP】南極海での日本の調査捕鯨再開への動きに抗議する国際世論の先頭に、ニュージーランドが立っている。同国のジョン・キー(John Key)首相は7日、米国やオーストラリアを含む33か国による「強力な」公式声明を、駐日ニュージーランド大使から日本政府へ渡したと発表した。

 キー首相は声明の中で「われわれはクジラの殺りくには何の科学的根拠もないと考え、日本政府に対し(捕鯨を)開始させないよう強く要請する」と述べた。

 また国際司法裁判所(ICJ)に対し、2010年に日本を訴え出たオーストラリアのジュリー・ビショップ(Julie Bishop)外相は「日本の捕鯨に反対する国際合意を形成するために、同様の意見を持つ国々と協力している。また、さらなる法的措置という選択肢も検討している」と述べた。

 環境保護活動家らが「自然に対する罪」と呼んで非難する中、日本の捕鯨船団は先週、南極海へ向けて出航した。(c)AFP