【12月4日 AFP】先月起きた仏パリ(Paris)同時テロ事件の首謀者とされるサラ・アブデスラム(Salah Abdeslam)容疑者が、ハンガリーに渡航して同国を通過中の未登録の移民から「グループを採用」していたことが分かった。ハンガリー政府高官らが3日、明らかにした。

 ハンガリーのオルバン・ビクトル(Orban Viktor)首相のヤーノシュ・ラザール(Janos Lazar)首席補佐官は、首都ブダペスト(Budapest)で開いた定期記者会見で、「パリ同時テロの首謀者の一人がブダペストにいた」と述べた。

 同補佐官はこの人物の名前やハンガリー滞在時期、またこの人物に採用された者がパリの同時テロ事件に関与したか否かについては、明らかにしなかった。

 ラザール補佐官によると、この人物はブダペスト東駅(Keleti Station)で「ハンガリー当局による登録を拒否した移民の中からグループを採用した」後、「このグループと一緒に出国した」という。

 AFPの取材に匿名で応じた政府関係者は後に、この人物は同事件の主要容疑者で現在も逃走中のアブデスラム容疑者だと認めた。(c)AFP