【12月3日 AFP】国際原子力機関(IAEA)は2日、イランが少なくとも2003年末まで核兵器開発に「関連した」活動を「組織的に」行っていたと結論付ける最終報告書をまとめた。ただ、2009年以降はこうした活動の証拠はなかったとしている。

 IAEAの報告書は「核爆発装置の開発に関連した幅広い活動が、イランで2003年末まで組織的努力として行われており、2003年以降も一部の活動は続けられた」と指摘。その上で「これらの活動は科学的研究と一定の関連技術能力の獲得にとどまり、実現可能性があるものではなかった」と強調した。

 さらに報告書は、2009年以降はこうした活動が行われていたことを示すいかなる「信頼できる兆候」もなかったと説明。濃縮ウランやプルトニウムといった「核物質を軍事転用している確実な証拠もなかった」と述べている。(c)AFP