【12月2日 AFP】インド南部タミルナド(Tamil Nadu)州で2日、数週間続く洪水がさらなる大雨でより深刻な状況となっていることを受け、軍が派遣されるとともに、主要空港が閉鎖された。洪水によりこれまでに200人近くの死者が出ている。

 当局によると、1万人以上の救助隊員が出動し、潜水器具やゴムボート、医療機器を使って州内の被災者の避難支援にあたっている。また、州都チェンナイ(Chennai)の警察当局者によると、これまでに186人が洪水により死亡したとの報告を受けているという。

 チェンナイの国際空港では、滑走路が冠水し多数の便がキャンセルされ、数千人の乗客が足止めされている。空港は少なくとも3日まで閉鎖される見込みで、救援物資などの輸送も妨げられる恐れがある。

 インド気象当局によると、大雨は少なくとも今後72時間は続く見通しとなっている。(c)AFP