【12月2日 AFP】ドイツの警察当局は1日、ドルトムント(Dortmund)でペンギン数羽が行方不明になり、うち1羽が死んでいるのが発見されたことについて、捜査を開始したと発表した。この動物園では数週間前にも、アザラシが柵の中で不審死しているのが発見されている。

 動物園は先月30日、フンボルトペンギン3羽が行方不明になったと警察に通報。その後、うち1羽がフラミンゴの柵の中で「傷を負って死んでいる」のが発見された。

 残る2羽は依然として行方不明で、警察当局は「ペンギンの窃盗、もしくは動物愛護法違反」の可能性があるとして捜査しているという。

 一方で警察は、ペンギンがただ逃げ出したという可能性は排除していないという。動物園は2日に死んだペンギンの検視を行う予定だとしている。

 動物園は声明で「今年相次いで発生した、同様の事件の一つ」と述べ、世界最小とされるサル、ピグミーマーモセット3匹と、齧歯(げっし)類の一種である小型のアグーチ2匹が8月に盗まれたと明かした。

 11月の初めには、21歳のアザラシが死んでいるのが発見された。動物園での検視の結果、頭部を激しく殴打されたのが死因だとわかったいう。動物園は、何者かがアザラシを殴殺したとみているが、警察当局はその可能性を否定している。(c)AFP