【12月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のGKビクトル・バルデス(Victor Valdes)が、本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で開催されたチャリティーイベントに招待されなかったことを受け、同選手の妻がクラブを激しく批判している。

 ユナイテッドが毎年開催している国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)の夕食会には、多くの所属選手が出席していたが、ルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督との間に確執があるバルデスには、招待状すら届かなかった。

 これを受けて、バルデスの妻ヨランダ・カルドナ(Yolanda Cardona)さんは、インスタグラム(Instagram)にフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)、マルコス・ロホ(Marcos Rojo)、セルヒオ・ロメロ(Sergio Romero)、ダビド・デ・ヘア(David de Gea)、アンデル・エレーラ(Ander Herrera)らが同伴者と出席している写真を投稿し、ユナイテッドの行為を批判している。

 ヨランダさんは、「強豪クラブの一つであるマンチェスター・ユナイテッドが、ユニセフを支援する夕食会#united4unicefに、私の夫ビクトル・バルデス@vicvaldes1を招待しないなんて、想像もしていませんでした。チャリティーイベントは、常にチャリティーイベントであるべきです」と訴えた。

 ユナイテッドは、かつてスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でスター選手だったバルデスを招待しなかった理由について、同選手がトップチームの一員でないためと説明している。

 バルデスは、今年1月にユナイテッドと1年半の契約を結んだものの、ここまで出場したのはわずか2試合となっている。

 ファン・ハール監督は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を3度経験しているバルデスが、リザーブチームでの「プレーを拒否」したとして戦力外扱いをし、退団してもかまわないという姿勢をみせている。

 これに対して33歳のバルデスは、自身が出場したU-21チームの3試合の写真を添えて、ツイッター(Twitter)に「....? #respect」と投稿していた。

 バルセロナ時代に、ファン・ハール監督の第2次政権下でプレーした経験を持つバルデスは、今季のユナイテッドで背番号を与えられず、移籍期限終了後にはチームがリーグに提出した登録リストからも外されていた。(c)AFP