【11月29日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は28日、同国の戦闘機を撃墜したトルコへの報復措置として、同国に経済制裁を科す大統領令に署名した。 

 同国政府が公表した大統領令の文面によると、経済制裁には両国間におけるチャーター便飛行禁止や、ロシア企業による新たなトルコ人雇用の禁止、特定のトルコ製品の輸入禁止・制限などが含まれている。影響を受ける製品名のリストはまだ公表されていない。

 大統領令によると、この経済制裁は来年1月1日から実施される。大統領令ではまた、トルコ法人のロシアにおける活動が制限を受けるほか、ツアー会社に対し、ロシア人に対するトルコ旅行の推奨を慎むことが求められる。

 また、トルコの航空会社が「治安上の理由で」ロシア政府による規制を強化され、さらにセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が27日に発言したとおり、ロシアを訪問するトルコ人はビザ申請が必要になるという。

 シリア国境付近で24日に発生した、トルコによるロシア軍戦闘機撃墜事件後、両国間の関係は危機的状況に陥っている。トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は先に、両国間の関係を大きく緊張させたロシア機撃墜に関して「悲しみ」の意を表し、「起きなければ良かった」と述べている。(c)AFP