【11月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は26日、不本意な成績が続き、大きな困難に遭遇したことが闘志に再び火をつけたとし、その痛みが通算3度目の年間王者を来シーズン目指すのに必要なことだったと認めた。

 今季最終戦となる第19戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2015)開幕を翌日に控え、チームメートのジェンソン・バトン(Jenson Button)から現世界王者のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)よりもサーキット上で倒すのは難しいと称賛されたアロンソは、今の逆境は苦痛でありながらも必要な経験だったと語った。

 アロンソは、「厳しい一年だった」とし、「本当に難しかったよ。年間を通じてスピードと信頼性に苦しみ、僕らににとって紛れもなく難しいシーズンだった。だけど、個人的には必要なことだった」とコメントした。

「これは自分のキャリアの一歩だ。選手権を2度制したあと、この5年間は世界王者を目指して戦ってきたが、2位止まりだった」

「僕には新しいモチベーション、そして信頼と確信が持てる新たなプロジェクトが必要だった。それが、再び王者になる唯一の道で、この困難な一年では多くのことを学んだ」

「マクラーレンやホンダとの仕事、そしてチーム内における日本の規律と文化を楽しんでいるよ。今でも、とてもポジティブでハッピーだ。そして、今年よりも来年は楽になることを期待している。しかし、今季のリザルトに関しては厳しいものになった」

 前を見据えているアロンソは、2016年の結果を予想するのは不可能だと語ったものの、かつて王者に君臨したマクラーレンが競争力のあるパフォーマンスのレベルを取り戻せると確信している。

 アロンソは、「世界選手権で優勝争いできるかは分からない。勝利を重ねられるのか、ただ表彰台にとどまるのかも言えない」とすると、「複雑なF1の世界では、常に何が起こるか分からない。この冬には大きな困難が待ち受けている。この最後の数か月間の仕事をすべて見ていくだけだ」と語った。

「自分にとっては論理的でポジティブなことだが、来年は違うシーズンになると確信している」

(c)AFP