【11月26日 AFP】ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のステフェン・カリー(Stephen Curry)が、地平線の向こうに前人未踏の偉業を見据える一方、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)には、落日の時が猛スピードで迫っている。

 カリー擁するウォリアーズと、ブライアント擁するレイカーズ――「対照的な両者」の例として、24日の試合ほど残酷なものはないだろう。レイカーズはこの日、ウォリアーズ相手にまったくいいところなく惨敗した。

 昨季のレギュラーシーズンMVPに輝いたカリーは、いつも通りの魅力的なプレーを披露し、24得点を稼いで111-77の大勝に貢献した。チームもこの勝利で、開幕16連勝というNBA新記録を樹立している。

 ところが、いつも通りの質の高いプレーを披露したカリーやそのチームメートが、しかるべき称賛を浴びるかたわらでは、37歳のブライアントが急速な衰えを裏付けるふがいないプレーと静かに向き合っていた。

 フィールドゴール(FG)14本中1本、3ポイントシュートも7本中わずか1本というシュート成功率は、ブライアントのキャリアでも最低の記録。得点もわずかに4。シュートミスのオンパレードの中にはエアボールも3度あり、それを目撃したウォリアーズのファンからは屈辱的な歓声が浴びせられた。

 このところのブライアントは、12試合連続で25得点に届かず、その間のシュート成功率も50パーセント以下というキャリアで最も長いスランプに陥っている。

 試合後、現役時代にレイカーズでプレーし、ウォリアーズの暫定ヘッドコーチ(HC)を務めるルーク・ウォルトン(Luke Walton)氏を笑顔で祝福したブライアントは、現在の自身の状態には満足していないと認めた一方で、チームが抱えている問題はもっと深刻だと語った。