【11月25日 AFP】ボクシングの元世界ヘビー級王者、デビッド・ヘイ(David Haye、英国)が24日、約3年半ぶりとなる復帰戦について、対戦相手がオーストラリアのマーク・デ・モリ(Mark de Mori)になることを発表した。

 ヘイは現在35歳。最後にリングに上がったのは2012年7月のデレック・チソラ(Dereck Chisora、英国)戦で、その試合には勝利した。しかし、2013年に予定されていたマヌエル・チャー(Manuel Charr、ドイツ)戦、タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)戦はけがのため見送っていた。

 その後、肩の手術を受けたヘイは、医師から引退を勧められながらも現役にこだわり、そしてようやく復帰戦にこぎつけた。対戦相手は33歳のデ・モリで、試合は来年1月16日、英ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で行われる。

 試合会場で記者会見に臨んだヘイは、「またロープの間をくぐり抜けてリングに上がれるかと思うと、すごくうれしい。全力を尽くしたい」と語った。

「これまでも自分に高いハードルを課してきたし、これからもそうしていく。みんなもじっくり腰を落ち着けて、ヘビー級の頂上を目指す俺の戦いを覚悟して見てほしい。今回も見どころ満載の道のりになるはずだ」

「長い3年半だったし、いろんな浮き沈みがあったけれど、『ヘイメーカー』はついに戻って来たし、ベストの自分を披露する準備は整っている。新しいチーム、新しい装い、新しいモチベーションで目標を達成したい」

 ヘイは世界クルーザー級の統一王座を獲得したあとヘビー級に転向し、2009年にロシアの巨人ニコライ・ワルエフ(Nikolai Valuev)を破ってWBAのタイトルを獲得した。

 そしてジョン・ルイス(John Ruiz、米国)、オードリー・ハリソン(Audley Harrison、英国)とのタイトル戦で防衛に成功したものの、2011年7月にウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)に敗れ、王座から陥落した。

 通算戦績を26勝2敗としているヘイは、元フェザー級王者バリー・マクギガン(Barry McGuigan)氏の息子で、現スーパーバンタム級王者カール・フランプトン(Carl Frampton、英国)を指導しているシェーン・マクギガン(Shane McGuigan)氏をトレーナーに迎えている。

 対するデ・モリの戦績は30勝1敗2分。10月にはドイツでマルセル・ツェラー(Marcel Zeller、ドイツ)と対戦し、1回KO勝ちを収めている。(c)AFP