■汚名返上を望むプラティニ氏

 今回の疑惑は、米当局による汚職捜査、スイス当局による2018年と2022年のW敗招致における不正捜査と並び、FIFAを史上最悪の危機に陥れている。

 FIFAの次期会長選は、これまでに5人の候補者が承認されているが、プラティニ氏は資格停止処分中のため、資格審査が中断されている。

 プラティニ氏の側近は、「プラティニ氏がFIFA会長選よりも自身の汚名を晴らすことに神経を注いでいる」と語った。

 処分が科された場合、プラティニ氏は2007年から務めているUEFA会長の職も失うことになる。

 ダレー弁護士は、プラティニ氏に対する永久活動停止処分は、FIFA会長選出馬を阻害するためのものだと主張している。

「職務停止処分は汚職の証拠によって科されているが、永久活動停止処分は明らかに過剰だ。いかなる証拠にも基づいていない」

 ダレー弁護士はまた、処分がフランスメディアにリークされたことで、内容を公表する決断を下したと明かしている。

「まさにスキャンダルだ。処分を公することで損害を与えようとする意図がみえみえだ。選挙の予定表は操作されている。プラティニ氏を候補者から排除する戦略だ」

(c)AFP/Philippe GRELARD