【11月24日 AFP】バングラデシュ在住の日本人女性が殺害され、別名で墓地に埋葬された疑いがあると、現地警察が24日、発表した。

 警察が発表した女性の氏名は「ヒロエ・ミヤタ」さんで、年齢は60代。首都ダッカ(Dhaka)にあるイスラム教の墓地の記録を警察が調べたところ、先月、別名で埋葬された疑いがある。

 日本にいる母親が19日、ダッカの日本大使館に女性の失踪を届け出たため、当局が捜査を開始した。ある警察関係者は殺人事件として捜査していることを明かした。死因究明のための検視はまだ行われていない。別の警察筋によれば女性はこの10年間、ダッカに在住し、働いていた。

 この警察関係者は、女性がイスラム名で埋葬されており「謎の多い状況で」死亡したと語った。死因究明のため、遺体の発掘許可を裁判所に求めているという。

 現地民放局チャンネル24(Channel 24)は、女性の死に関連し3人が逮捕されたと報じているが、現地警察はこの情報を認めていない。また日本大使館も言及を控えている。

 バングラデシュではこの数か月、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出す外国人襲撃事件が相次いでおり、10月には現地で農業関係のプロジェクトに携わっていた日本人男性の星邦男(Kunio Hoshi)さんが銃撃され死亡した。(c)AFP