【11月24日 AFP】ベルギーのシャルル・ミシェル(Charles Michel)首相は23日、首都ブリュッセル(Brussels)で敷いている厳戒態勢について、引き続きテロの脅威があるとして今後1週間は最高レベルの警戒水準を維持すると発表した。ただ、学校や地下鉄については24日から再開させるという。

 ミシェル首相は記者会見で、「警戒レベル4の維持を決定した。これは、重大で差し迫った脅威が依然残っていることを意味する」と述べた。この警戒レベルは、30日に再検討する方針だという。

 さらに同首相は、13日にフランスの首都パリ(Paris)で発生した同時テロと同様の事件が起きる恐れがあるとして、軍と警察の大規模な配備を継続し、大勢の人出が見込まれる行事の開催数を減らす方針を示した。一方で、政府は治安当局と協力しながら「できる限り早く日常を取り戻せるよう」努力していると話した。

 ブリュッセルは21日から厳戒態勢下に置かれ、武装した警察や軍の部隊が静まり返った街頭をパトロールしている。22日夜には大規模な対テロ作戦が実施され、16人が拘束された。

 連邦検察当局の発表によると、このうちの1人が、パリの同時テロ事件に関与したとして、訴追された。ベルギーではこれまでに、同事件の主要容疑者とされるサラ・アブデスラム(Salah Abdeslam)容疑者のブリュッセルへの逃亡を助けたとして27歳と20歳の男2人が訴追された他、市内に入った同容疑者を支援したとして1人が訴追されている。(c)AFP