■ダイエットには個別化アプローチ

 論文の共同執筆者、エラン・エリナフ(Eran Elinav)氏は、今回の研究により「人間の実存に関する最も基本的な概念の一つである、何を食べ、栄養をどのようにして日常生活に組み入れるかについて、われわれ全員の理解がいかに不正確だったかを、痛烈に思い知らされた」と述べている。

 エリナフ氏は「低脂肪食をとるよう勧めるよりも、より個別化したアプローチ──中心に据えるのはあくまで個人であり、食べものではない──が、高血糖の制御と健康状態の改善につながるかもしれない」と説明した。

 セガル氏とエリナフ氏の話によると、2人は今回の研究をきっかけに、より的確な栄養分析を各個人消費者に提供できるシステムの開発に着手したという。

 システムの利用には、消化器系内の細菌を分析するためのふん便サンプルの郵送が必要になるという。これは、特定の細菌が食後血糖値に関連していることが、研究で判明しているからだ。

 米レノックス・ヒル病院(Lenox Hill Hospital)で糖尿病教育入院を統括するミニシャ・スード(Minisha Sood)氏は「今回の研究は、栄養の個別化の重要性を浮き彫りにしている。食事療法の指導は、さまざまな食品に対する個人の反応に基づき、人によってそれぞれ異なる内容にして、それぞれ個人のニーズに合わせて調整するべきだ」と指摘。「これから解明するべきことは、各個人に最適な栄養療法をそれぞれに提供する方法だ」と続けた。(c)AFP/Kerry SHERIDAN