【11月20日 AFP】15-16フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第5戦、ロシア杯(Rostelecom Cup 2015)の舞台には、ソチ冬季五輪女王のアデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova、ロシア)が戻ってくる。

 先週のエリック・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2015)は、仏パリ(Paris)で起きた同時テロの影響で、フリースケーティング(FS)が中止となっていた。

 19歳のソトニコワは、地元ロシアで行われた昨年のソチ五輪で、金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ、韓国)を抑え驚きの優勝を飾った。

 足首の靱帯(じんたい)を断裂して昨シーズンを全休したソトニコワは、ソチ五輪を最後に主要な国際大会には出場していない。

「故障から明けた後も、モチベーションの問題がありました」と明かしたソトニコワだが、「少しの間、さまざまな考えをめぐらせましたが、キャリアを終えるには若すぎると思いました」と続けた。

「ファンの皆さんに違ったものを披露し、私のスケーティングにおいて、新たな面を見てほしいです」

「今年いっぱい、大会を欠場していました。新たなスタートを切って、アドレナリンが血中に放出されるのを感じたいです」

 ロシア杯におけるソトニコワの最高成績は、2011年の3位となっており、今大会では、スケート・アメリカ(Progressive Skate America 2015)覇者のエフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva)、国内選手権覇者のエレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova)という同胞のライバルが立ちはだかるほか、中国杯(Audi Cup of China 2015)2位の本郷理華(Rika Hongo)、スケート・カナダ(Skate Canada International 2015)3位の永井優香(Yuka Nagai)といった日本勢も、表彰台を狙っている。

 ソトニコワは、GPシリーズでロシア杯にしかエントリーしていないため、GPファイナルの出場権争いには加わっていない。(c)AFP/Alexandre FEDORETS