【11月20日 AFP】米大リーグ(MLB)のロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは19日、2016年シーズンから防球ネットの増設を計画していることに加え、プエルトリコでマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)対ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)の2連戦を行う予定であることを明らかにした。

 マンフレッドコミッショナーは、テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)で開かれたオーナー会議の最後に、来年1月にマイアミ(Miami)で開催される次期会議において防球ネットに関する包括的な報告と提案がオーナー側に示されることになると述べた。

 同コミッショナーいわく、観客を保護しながらも、その視界を損なわないようにバランスを取ることが難しい問題であるとしている。

「変更が行われることになるだろう。安全面を最優先にするのはもちろんだが、ネットの後ろで観戦することを望まないファンも多いので、適切なバランスを取れるように努力していく」

 大リーグの試合では、以前から一塁線付近の座席エリアに鋭いファウルボールが飛ぶことが懸念されており、観客の負傷を防ぐさらなる安全対策として観戦席の前に防球ネットを設置する対策が浮上していた。

 マンフレッドコミッショナーはまた、毎年恒例のロベルト・クレメンテ・デー(Roberto Clemente Day)に合わせて、来年5月30日と31日にマーリンズ対パイレーツの試合をプエルトリコのサンフアン(San Juan)で行うと発表した。

 殿堂入り選手の故クレメンテ氏はプエルトリコ出身で、18年間の大リーグ生活をパイレーツ一筋で過ごした。そして、1972年にニカラグア地震の救援活動に向かう途中、飛行機事故で不慮の死を遂げた。

 試合はマーリンズ主催で行われることになっている。また、大リーグの公式戦がプエルトリコで開催されるのは、2010年に同球団がメッツと3連戦を行って以来となる。

 大リーグの2016年シーズンは4月3日に開幕し、対戦カードはこれまでの1試合から3試合に増やされる。

 シーズン開幕戦では、2015年のワールドシリーズ対決が実現し、同シリーズを第5戦で制した王者カンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)とメッツを迎え撃つ。

 その他、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)が敵地でパイレーツと、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)が敵地でタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)とそれぞれ開幕戦を行う予定となっている。(c)AFP