【11月19日 AFP】米ニューヨーク市警(NYPD)は18日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がニューヨーク(New York)を攻撃すると示唆する新たな動画を公開したことを認めつつ、現時点で具体的な脅威はないと強調した。

 フランス・パリ(Paris)での同時テロからわずか数日後に新たな動画が公開されたことについて、ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は記者会見で「ニューヨーク市民は脅迫には屈しない」「われわれの民主的な社会を恐怖で混乱させることがテロリストの目的だといういことは分かっている」とコメント。具体的に確認された脅威はないとして「普段どおりの生活を送ることが大切だ」と市民に呼び掛けた。

 一方、ニューヨーク市警のビル・ブラットン(Bill Bratton)本部長は、今回公開された動画は「目新しいものではない」と指摘。8月にドイツ攻撃を予告した動画や10月にイスラエルを名指しした動画を編集した「過去映像の寄せ集め」で、長さ約5分半の映像のうちニューヨークの風景が登場するのは19秒間だと説明した。(c)AFP