【11月18日 AFP】オーストラリア人のイスラム教徒の女性が、ツイッター(Twitter)上で憎悪に満ちた投稿を受け取るごとに1ドルを寄付すると誓って以後、寄付の総額が1000オーストラリアドル(約8万8000円)近くに達している。

 豪メルボルン(Melbourne)のモナシュ大学(Monash University)で教壇に立つスーザン・カーランド(Susan Carland)さんは先月22日、ツイッターの自身のアカウントに、挑発的な投稿者から意地の悪いコメントを受け取るたびに国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)に寄付していると投稿。

「寄付金が1000ドル近くに。貧しい子どもたちは、あなたたちに感謝するでしょう、ねたみ屋たち!」とのコメントを掲載した。

 カーランドさんによると、以前はそうしたコメントに対し、ブロックやミュート機能を使ったり無視したり、時には反論したりしていたが、イスラム教の聖典コーラン(Koran)の「暗闇を光で追い払え」という教えを基に、数か月前に対処法を変えた。

 カーランドさんは13日、豪フェアファックス・メディア(Fairfax Media)に掲載されたコラムで、「醜い言葉の銃弾が飛び込んでくるごとに、積極的に世界に善を生むべきだと感じた」と語っている。

 また、イスラム教徒は誰であれ、インターネット上で多くの憎悪を招いているようだと述べた。カーランドさんに対する嫌がらせは、死を望むものから服のセンスについての侮辱、「隠れジハーディスト(イスラム聖戦士)」との非難など、多岐にわたることを明らかにした。(c)AFP