【11月18日 AFP】(一部更新)フランスの首都パリ(Paris)で13日に発生した連続襲撃事件で、バーやレストランに向かって発砲した武装集団の中に9人目の実行犯がいたことが、捜査当局が入手した映像から確認された。複数の捜査関係筋が17日、AFPに対し明らかにした。

 この映像により、フランスとベルギーの警察が行方を追っているサラ・アブデスラム(Salah Abdeslam)容疑者(26)以外にも逃走している2人目の実行犯がいる可能性が浮上した。ただし、映像に写っている人物が、ベルギーで事件の共犯者として拘束された2人のうちの一人である可能性もある。

 アブデスラム容疑者は、13日の事件で、兄のブラヒム・アブデスラム(Brahim Abdeslam)容疑者と共に、パリ10・11区のバーやカフェにいた人々を銃撃し、逃走したと考えられている。ブラヒム容疑者はその後、ボルテール大通り(Boulevard Voltaire)のバーの前で自爆し、1人に重傷を負わせた。

 捜査関係筋によると、映像には、バー「ア・ラ・ボンヌ・ビエール(A La Bonne Biere)」で5人が銃撃された際、犯行に使われた車に乗っていた3人目の容疑者が写っていた。この車は後に、パリ近郊モントルイユ(Montreuil)で乗り捨てられているのが見つかり、中からカラシニコフ(Kalashnikov)銃が発見されている。(c)AFP