■「私たちもフランス人だ」移民2世の涙

 ラグットさんの言葉を半分ほど立ち聞きしていた、ごみ収集作業員のメヘディさん(43)は、涙を流し始め、「私はすごく恥ずかしい。どうやって仕事に戻って同僚たちの目を見ればいいか分からない。でも彼らは、これがイスラム教徒であるということとは違うことを知っていなければならない。私はただ、彼らを抱きしめ、私も同じ気持ちだと伝えたい」と語った。

 メヘディさんは、自分の子どもたちが移民3世として暮らしているフランスで、今回の襲撃事件がもたらすことを恐れているという。「私たちもフランス人だ」と、メヘディさんは強調した。

 メヘディさん夫婦は、事件があった13日から1時間も寝ていないという。「私はテレビを消すことができなかった。とても動揺し、怒っている。妻はベッドで私の横で泣きながら、気が狂ってしまいそうだと言っていた。私は家を出てくるしかなかった」

 ユダヤ教正統派で、家族はアウシュビッツ(Auschwitz)の強制収容所を生き延びたメイアさんは、これで流血の事態が終わることはないだろうと警告した。「これで最後ではない。奴らは攻撃を続けるだろう」と語った。(c)AFP/Fiachra GIBBONS