【11月17日 AFP】フランス軍参謀本部は、同軍戦闘機がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の事実上の「首都」となっているシリア北部のラッカ(Raqa)に対し、16日夜から17日未明にかけて新たな空爆を実施し、司令拠点と訓練施設を破壊したと発表した。

 仏軍は声明で「ラッカのダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に対し、過去24時間で2回目の空爆を実施した」と述べた。

 仏国防省によれば、戦闘機ラファール(Rafale)とミラージュ2000(Mirage 2000)の計10機が、グリニッジ標準時(GMT)17日午前0時30分(日本時間同日午前9時30分)に空爆を実施。爆弾16発を投下し「両方の標的に命中し、同時に破壊した」という。作戦は米軍との連携で実施され、フランスが事前の偵察活動で特定していた標的を狙ったという。

 仏軍はシリアのISに対し、9月に空爆を開始したが、仏首都パリ(Paris)で13日に起きた連続襲撃事件を受けて攻撃を強化している。15日にはラッカにあるIS関連施に対し、戦闘機10機が20発の爆弾を投下した。パリ襲撃事件の後、フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は、ISに対する「慈悲なき」報復を誓っている。(c)AFP