【11月17日 AFP】昨年、世界で発生したテロ攻撃による死者数は80%増加し、過去最多だったことが、オーストラリアを拠点とする経済平和研究所(IEP)が17日に発表した「世界テロリズム指数(Global Terrorism Index)」で明らかになった。

 同指数によると、2014年のテロ攻撃による死者数は2013年の1万8111人から3万2658人に増え、前年比の増加幅も過去最高を記録した。

 同研究所の報告書は、テロリズムを、「非国家的行為者が、恐怖や強制、脅迫によって政治的、経済的、宗教的、社会的な目標を達成するために、違法な武力や暴力を行使すること、または、行使をほのめかすこと」と定義している。

 162か国におけるテロ攻撃や死亡事例、被害状況を調査したこの報告書によれば、半分以上の死因には、ナイジェリアを拠点とするイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」と、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が関与していた。

 また、テロはアフガニスタン、イラク、ナイジェリア、パキスタン、シリアの5か国に特に集中しており、昨年の死者の78%はこれらの国々で犠牲となった。

 テロの死者が最も急増したのはナイジェリアで、300%増の7512人だった。(c)AFP